地方出張(ウムヌゴビ県ハンボグド)

2014年7月17日

2014年7月8日から9日にかけて、ウムヌゴビ県ハンボグドにある第16郡間裁判所に出張して現地の調停の状況についてモニタリング調査を行いました。

ウランバートルから南ゴビ県の県都ダランザドガドまで航空機を利用し、そこからは自動車で向かいました。タバントルゴイ炭鉱(世界最大級の炭鉱)付近を経由し、オユトルゴイ鉱山(世界最大級の金・銅鉱山)を通過するとハンボグドに到着します。ダランザドガドからでも約300キロメートル。自動車で約5時間のほんとうに僻地です。ハンボグドの町の近くにはデムチョグ寺という有名なパワースポットがあります。

この地の裁判所は2年前に創設されたばかりのモンゴルでもっとも若い裁判所です。鉱山開発で人口が増加したことにより裁判所以外にも各種の公共機関が設置させています。ただ、弁護士はもとより郡の法律職員もおらず、法律扶助センターもないとのことでした。裁判所は4つの郡を管轄しており管内人口は約4万人とのことです。
常勤調停人として任命された人が転居したため、やむなく、唯一この土地で調停人資格を持つ20台の女性(裁判所書記官)が非常勤調停人として勤務しています。
調停に持ち込まれる事件は離婚事件が比較的多く全事件の約40パーセントを締めています。約15件の離婚調停の全てが調停では解決できず、訴訟に移行して離婚しました。モンゴルの裁判所調停では「離婚をしない」という合意のみが調停成立として取り扱われています。離婚の合意は調停成立と認められないことから、離婚調停が非常に成立しにくいことは確かです。しかし離婚事件のすべてが調停不成立というのでは調停前置主義を定めた意義を失うことになりかねず、問題があると感じました。

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ゴビの風景

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パワースポット

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裁判所。検察庁と同居している。

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調停室。裁判所から徒歩2分ほどの別の建物。2階はなんとホテル。

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調停人(中央)。非常勤調停人なので、事件があるときだけこの部屋で仕事をする。

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聞き取りの様子

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出典:JICA調停制度強化プロジェクトフェーズ2「プロジェクトニュース」2014年7月17日