テレビで、どこかの県では「焼きうどん」を「うどん焼き」と呼ぶ、というのをチラ見した。私はそのような番組には心から興味がないので、そのまま風呂に入ったのであるが、湯船に浸ったらなぜか気になってきた。
「焼きうどん」も「うどん焼き」もテレコになっても同じ物である。言葉の複合順だけが地域で逆転している。 類例がないか考えてみた。「焼きそば」と「そば焼き」。これは前者が通常だろうが、後者もありそうでもある。「焼き魚」と「魚焼き」、「焼き鳥」と「鳥焼き」、「焼肉」と「肉焼き」、「焼き蛤」と「蛤焼き」。これくらいになると後者は不自然である。単に食材の調理方法を説明してるだけになってしまう。
私は気づいてしまった。不自然に思うものはどうやら料理名として定着していない。つまり、魚で言えば、「焼き魚」は、焼いた魚の料理が定番の家庭料理として確立しているわけである。だから状態説明を先にして複合名詞化するのか。「うどん焼き」県は、うどんを焼く、という調理方法が普遍的でないのであろうと思われる。
という話を、後から風呂に入ってきた中1の息子に自慢げに話すと、「すき焼きは?」と返され、さらに「卵焼きは?」と追い討ちをかけられたのであった。